不妊症について検査や治療方法、治療に掛かる費用など詳しくご説明します。
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凍結胚移植の安全性について
①胚に対する凍結、融解の影響
残念ながら凍結保存法で、すべての胚が再び正常な状態に戻るわけではありません。現在のところ凍結保存後、融解した胚が正常に戻る割合は80%以上です。②出産児に対する影響
融解して正常な胚と確認された場合、妊娠率や奇形など児への異常発生率は通常の体外受精における率と同じとされています。また凍結融解で使用する溶液は十分に検討された方法であり問題ありません。
- 妊娠率
- 日本産婦人科学会では胎嚢を認めたもの全てを妊娠としています。凍結胚移植に関する2004年における全国集計では、移植当たり妊娠率31.2%、流産率23.3%、多胎率は11.9%です。流産率が高い傾向にありますが、凍結融解胚移植で出生した児の総数は5,529名で、先天異常児の割合は0.4%と報告されており、自然妊娠での先天異常児率3%と比べ偏った異常は認められておりません。
- 多胎妊娠(双子、三つ子など)
- 2004年度の集計では902例の多胎妊娠が報告されており、95%は双胎妊娠(双子)でしたが40例の品胎妊娠(三つ子)を認めました。胎児数が多くなればなるほど母体の妊娠合併症の率や早産率が高くなります。日本産婦人科学会のガイドラインにより当院でも移植胚は3個以下としておりますが、これまでに双胎妊娠が2例ありました。
- 子宮外妊娠
- 子宮外妊娠は、1-2%と報告されております(自然妊娠では1%前後)。
- その他
- 卵巣過剰刺激症候群は、排卵誘発剤の投与により卵胞が多く発育し、採卵後の黄体や小卵胞からの活性物質により、卵巣腫大、腹水貯溜(乏尿、体重増加)、胸水貯溜(呼吸困難)、血液濃縮を起こすもので、重症化すると生命に関わることもあります。重症化を防止するためにすべての受精卵を凍結保存することもあります。
すなはち、新鮮胚を移植をせずに全て凍結保存し、後日、自然周期あるいはホルモン補充周期で胚移植を行うものです。その際強力な排卵誘発を必要としないので、重症卵巣過剰刺激症候群になることはありません。

